Merry Christmas (ページ8)

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そんなことを話している間にパフェが持ってこられて、やっぱり改めてボリュームがすごい。

「んー！おいしい！」

『おいしい！』

でもおいしいから結構進んじゃう。

『ちょっともらってもいい？』

「いいよ！」

お互いのパフェをシェアし合っているとあっという間に完食してしまった。

『俺たち2人とも食いしん坊だね笑』

「ほんとだね」

こんなに甘いものお腹いっぱい食べたの久しぶりだなぁ。

今まで趣味が合う人周りに全くいなかったし……

『また他のとこも行ってみたいな』

なんてわたしを見つめながら言ってくるから思わず胸が高鳴った。

それってもしかしてまたデートしたいってこと……？

ほんとに最後の最後までドキドキさせられてばっかだ。

「今日はありがとう、すごい楽しかった！」

『こちらこそ！』

「龍斗くんの家族の話いっぱい聞けてよかった！いつかお家行ってみたいな……あ」

無意識に変なことを言ってしまった。

気づいた時にはもう遅くて、龍斗くんは間抜けな顔をしたわたしを見てくすくすと笑っていた。

『いつでもおいで』

そう言ってまた優しく微笑んでくれるからバクバク鳴る心臓は鳴り止まない。

もうほんと龍斗くんはずるい……

そしてバイバイをしたあともしばらくドキドキはおさまらなかった。

どうしてこんなにドキドキしてるんだろ……

まさか龍斗くんに恋してる？

……まさかね。

そんなわけないよね、と自分に言い聞かせてみるけどなかなか頭の中から龍斗くんは消えなかった。

そしてこの時のわたしはこれから大波乱が巻き起こるのかなんて予想だにしていなかった。