Merry Christmas (ページ16)

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『ね、Aちゃんは俺が他の女の子と仲良くしてもなんとも思わない？』

「……ううん、」

確かに嫌かも……

わたしのことだけ見てて！ってなっちゃうかも……

『もし俺がその子と仲良くなって付き合っちゃったら？』

「やだ、！」

『ふふ、よかった』

すると頭を撫でてくるから恥ずかしくて顔を龍斗くんの胸に埋めた。

今まで彼氏がいたことないからこういう時どうしたらいいのか正解がわからない。

それに比べて龍斗くんは簡単にわたしをドキドキさせちゃうんだもん。

『Aちゃんのこと大好きだよ』

「っ、わたしも龍斗くんのこと大好き」

なかなか直視できなくて俯いていると、顎をすくわれてまた唇が重なる。

ほんとに心臓もたない……死んじゃう……

『顔真っ赤笑』

「ん～龍斗くんのいじわる…」

『もうほんとかわいい』

突然の甘々モードについていけなくてわたしの心臓はうるさく鳴ったまま。

しかも何回も何回もキスしてくるから恥ずかしくてどうにかなってしまいそう。

ぎゅっと握られた手はあったかいし、ふんわりと香る龍斗くんの匂いにもクラクラしちゃう。

でもずっとこのままがいいな……なんて思ってるのは事実。

『泊まったら？』

「え、？」

『ずっとこのままがいいんでしょ？笑』

うわ、最悪。

どうやら無意識のうちに口に出していたらしい。

「泊まるのは今度にしよ、、」

『うん、そうだね』

泊まりたい気持ちは山々だけどまだ心の準備ができてない。

お泊まりはだいぶハードルが上がるから……

だけどいつかはその日がくるんだということに緊張してはときめきを感じていた。