Merry Christmas (ページ15)

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「この女の子誰？」

『あー』

至るページにまるで龍斗くんの兄妹みたいにずっと隣にいる女の子が写っていた。

同じような服装をしていて、普段の顔はちょっと違うけど笑顔はそっくり。

『俺もわかんないんだよね』

「え……？」

『親が言うにはいわゆる"幼なじみ"らしい。だけどまだ小さい時に県外に引っ越しちゃったって』

「なるほど……」

確かに龍斗くんが大きくなっていくと、その女の子の姿は写真のどこにも写っていなかった。

なんだかもやもやするな……

なぜかわからないけどこの女の子のこと探してあげたい。

「ねぇ、一緒にこの子探そうよ！」

『え、？』

「龍斗くんだってもう1回会ってみたいって思わない？」

『まぁ、一度は会ってみたいけど……』

じゃあ探そう！と立ち上がると手首を掴まれて止められてしまった。

『どうやって？どうやって探すの？』

「それは……」

確かにどうやって探せばいいのかはわからない……

今どこに住んでいるのかも知らないんだもんね……

するとぎゅっと後ろから抱きしめられるから、思わず胸が高鳴った。

『それに、俺はもうAちゃん以外の女の子と話したいって思わない』

「っ、」

そんなセリフに戸惑って振り向くと、いとも簡単に唇を奪われてしまった。