Merry Christmas (ページ13)

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付き合ってからは一緒に登下校をして、放課後はデートするというルーティンが出来上がっていた。

休みの日も遊びに行ったり、夜に寝落ち電話したり……

そんな日々が続いて毎日充実した生活を送っていた。

いわゆる"リア充"ってやつ笑

そして今日は初めて龍斗くんの家に遊びに行くことになった。

家には家族全員揃っているらしく、すごく緊張する……

失礼のないようにしないとね。

ピンポーンとインターホンを押すとすぐに龍斗くんが出てきてくれて家に入れてくれた。

「お邪魔します……」

恐る恐るリビングのドアを開けると、そこにいた全員の視線がこっちに集中する。

母「あら、いらっしゃい！」

父「おー！君がAちゃんか！」

「こんにちは……」

母「まぁかわいい子！龍斗にはもったいないよ！」

父「ほんとだよ～こんなにかわいい女の子連れてくるだなんて！」

「いやいやそんな笑ありがとうございます」

お父さんもお母さんもすごく優しそうな人で嬉しかった。

そして奥にあるソファには1人小さな男の子がぽつんと座っていた。

あ……弟くんかな？

だけどわたしと一瞬目が合うとすぐに逸らされてしまった。

『ごめんね、弟極度の人見知りだからさ』

「あ、そうなんだ…」

するとこっちを振り向くから小さく手を振ってみたけど、またぷいっと背を向けられてしまった。

いつか仲良くなれたらいいなぁ。

なんて思いながらぼーっとしていると、龍斗くんにトントンと肩を叩かれた。

『部屋行く？』

「うん！」

龍斗くんのお部屋ってどんな感じなんだろ……

ワクワクしながら龍斗くんの後をついていった。