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『はぁ、はぁ、はぁ…』
きっつ…さすがにきついな、これは…
彼女の周りは一面血の海となっていた。
気絶して倒れている男達は誰一人として血を流しておらず、全員見事に峰打ちで仕留められていた。
ならばおびただしい量の血は誰のものか。
そう、全て彼女の血であった。
息を切らしながらふらふらと後ずさり壁にもたれかかる。
戦闘中、全て峰打ちで仕留めていた彼女だったが後ろからの攻撃を受けようと振り向いた瞬間、負傷していたお腹の傷が痛み一瞬反応が遅れてしまった。
その隙を狙って右脚の太ももを撃たれてしまい、それを好機と捉えた相手が立て続けに左肩を切りつけたのだった。
大きな傷は腹、太もも、左肩の3か所。
どれも相当な血を出している。
やばい、血流しすぎてるなこれ…
起きてらんな、い……
そう思いながらずるずると座り込んでしまう。
襲ってくる眠気に耐えきれず、とうとう意識を手放してしまった。
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作者名:時咲 | 作成日時:2021年4月24日 17時