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土方side
総悟は組でも1位2位を争う剣の使い手だ。
さっきの試合も凄かったが、今回の勝つのは総悟だろう。
一ノ瀬はどう攻めるのだろうか…
「それでは構えて_____ 始め。」
すぱぁん
「「「…………………………………」」」
…………おいおい、まじかよこいつ
総悟を1発で、だと…?!!
さっきのやつが本気じゃなかったのか…?!
誰も声を出すことができなかった。
それくらい何か圧倒してくるものがあった。
「っ…そこまで。勝者、一ノ瀬。」
そう声をかけると一ノ瀬は先程と同様に挨拶をし、ぺこりとお辞儀をした。
「負けちまいやした。自分からふっかけといてなんですが、こいつどうするんで?」
「やはり真選組は女人禁制だしな…どうするよ、近藤さん。」
「うぅん、危ない場面が多いし女の子だから心配なんだよぁ…」
『はぁ…』
そうため息を吐き、一ノ瀬は胸元に手をいれ何かを取り出そうとしていた。
最初はただ不思議に思っていただけだった俺達だったが、そいつが取り出した物を見て俺も他の2人も纏う空気がピリついたものになった。
なぜ?だってあいつが取り出したものは俺達には見慣れたキラリと鈍く光るもの。
____そう、短刀を取り出したからであった。
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作者名:時咲 | 作成日時:2021年4月24日 17時