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「お、おじゃまします・・・」







招かれた彼のお家は、セキュリティが万全な大きなマンションの一室。









ど、どこで、靴脱げばいいの・・・?



スリッパとか大丈夫かな・・・?



廊下広すぎじゃない・・・?



す、座ってもいいのかな・・・?









とか、そんなことばっかり。




緊張しすぎておなか痛いよぉ・・・。









「自分の家みたいにくつろいでいいから(笑)っても無理か(笑)」







ふふ。って笑って、ちんまりソファーの端に座った私にお茶を渡す。









「あ、ありがとうございます・・・。」



ストンっと隣に腰を下ろした二宮くんは、テレビで見ている彼とはまた別人のようで。









「まだ緊張する?(笑)」




「しますよ(笑)ずっとしてます(笑)」




「ん〜・・・その緊張解いてあげよっか。」








クイッと口角を上げて微笑んだ感じがして、ふっと横を向けば。









「んっ・・・」




冷たい彼の唇が、私の唇に重なった。









チュッと軽い音を立てて離れたそれに、どうしていいかわかんなくなって。





ていうより・・・緊張がもっと積み重なった気がするんだけど・・・。









「どう?解けた?」




「むしろ逆に緊張します!!!///」




「ふふ(笑)確かにそうかも(笑)」




「あ、のっ、ね、眠いなら寝たほうがいいですよ!!私っ、帰りますから!!」









って、さりげなく理由を添えて立ち上がったら。









「きゃぁっ・・・」




グンっと腕を下に強く引かれて、ソファに逆戻りした。






正確にいえば、逆戻りしたときに倒れこんだから・・・








さらに詳しく言えば、私、アイドルに押し倒されてます。









「ちょっ・・・あ、のっ・・・///」




どうにか抵抗しようにも、やっぱり女の力では勝てないわけで。









さっきまでヘラヘラ(?)笑ってたと思ったら、すっごい真剣な目で見下ろされて。






「逃げちゃだぁめ。」




なのに、声はどろどろのクリームのように甘くて。







それでもがんばって、グイーッと肩を押し返してみれば、その腕をがっちりつかまれて押さえつけられる。









・・・もう無理。





こんなの絶対逃げられない。









そう思って、腕の力を抜けば、彼が私の耳元に口を寄せて。









「・・・イイコ。」




そういってほほ笑んだ。

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☆心愛★(プロフ) - 智奈♪さん» ぜひ続編にも遊びに来てくださいね^^ (2014年10月26日 11時) (レス) id: a3984eae09 (このIDを非表示/違反報告)
☆心愛★(プロフ) - 桐谷快斗さん» ありがとうございます(^^♪ (2014年10月26日 11時) (レス) id: a3984eae09 (このIDを非表示/違反報告)
☆心愛★(プロフ) - 詩織さん» ??ありがとうございます(笑) (2014年10月26日 11時) (レス) id: a3984eae09 (このIDを非表示/違反報告)
智奈♪(プロフ) - 読みました!めっちゃキュンキュンでした!続編楽しみです (2014年10月20日 0時) (レス) id: 54ec245aa6 (このIDを非表示/違反報告)
桐谷快斗(プロフ) - 読みました~すっごく面白かったです! (2014年10月19日 11時) (レス) id: 5348c0eed1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:○稀羅● | 作者ホームページ:ありません*  
作成日時:2014年9月7日 18時

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