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その日は丸ちゃんの部屋に行って。
二人で引き寄せられるみたいに、初めてのキスをした。
嬉しかったはずなのに、
丸ちゃんのほっぺを叩いてしまって。
ぱん、と弱々しい音が
こだまするんじゃないかってくらいに大きく聞こえた。
キスをすることが、どうしても大人のように感じて。
大人になったら、1人でちゃんと立たなきゃいけない。
丸ちゃんも離れていっちゃうのかな、とか。
思考回路が、もうパンクしそうだ。
とりあえず、ここからが大人だとか、
気づかずにいさせて欲しいの。
次の日も、私と丸ちゃんは一緒に帰った。
昨日の気まずさは丸ちゃんのおかげで
今日のお昼にはもうなかった。
昨日と同じように私は丸ちゃんの後ろ。
大人になったら、
こういうこともなくなるのかな、なんて考える。
...まだ、このままでいたい。
｢丸ちゃん｣
少し、大きめの声で言った。
｢んー？｣
｢ずっと、こうしてたいね｣
永遠に、こうしていたい。
永遠に、こんな日々が続けばいい。
｢せやね、ずっと、こうしてようや｣
丸ちゃんの優しい声が、すぅ、って融けてく。
きっと、丸ちゃんの “ずっと” と私の “ずっと” は
違うけれど。
『 永遠 』の意味なんて、考えちゃダメだよ、って。
丸ちゃんに聞こえないように呟いた。
Fin.
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そるとさうんど(プロフ) - すごく面白かったです！更新楽しみにしてます。 (2016年1月21日 19時) (
レス) id: 18cc1db912 (このIDを非表示/違反報告)
淋兎(プロフ) - ∞キュウソまぐまぐ∞さん» コメントありがとうございます！わわわ、嬉しいです...！キュウソネコカミさんの曲はまだ聴いたことがないのですが、今度聴いてみたいと思います！ (2015年10月13日 23時) (レス) id: c6cb689a5e (このIDを非表示/違反報告)
∞キュウソまぐまぐ∞ - 私もエイトとKANA-BOONとキュウソがすきです！ (2015年10月13日 23時) (レス) id: 0fe8342ca0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琳兎 | 作成日時：2015年9月9日 18時
