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・・ ページ49

布団が取られる感覚で目が覚めた。

もう、誰よ...なんて思いながら目を開ける。

...ん?この部屋にはわたししかいないハズ、

「...すばる?」

心臓がぎゅうって痛くなって、震える声で絞り出す。


「ただいま、」


すばるだった。

声が聞こえたと思ったら、グイ、と抱き寄せられて。


「遅なってごめんな、」


首元に鼻を擦り寄せられて。

わたしもすばるの背中に腕を回す。


久々の、すばるの匂い。


「サンタクロース、来たったで」

「待ちくたびれた、」

「ん、ごめん」

「...ありがと、」



「キミのためだけの、サンタクロース」


すばるが静かに歌う。


「そこ、ヤスくんのパート」

「ええやん、Aだけ」

「...良いね」


嬉しくて泣くって、こういうことを言うんだな。

そう思えるくらい、鼻の奥がツンとして

ポロっと雫が落ちる。


「なんで泣くん」

「嬉しかったの、...すばるが帰ってきてくれたから」


「...あんまかわええこと言ってると明日立てなくなんで」


「...いいよ、」

「...ほんまに?」


太ももに硬くなり始めたモノが押し付けられる。


「ライブの後だし、」

せっかくのクリスマスだから、ちゃんと伝えてみる。

クリスマスに至っても素直じゃないオンナなんて

思われたって嫌だ。


「わたしも、抱いてほしい...」


そう言うと、腰を強く引き寄せられて。

「...立てなくなっても知らんで」


その一言を皮切りに激しい口付けが始まる。


舌を絡めて絡ませあって。


すばるの荒い息遣いと、

色気の塊みたいな表情に理性が流される。


深く深くすばるに溺れてく気がした。




深夜3時。


意識を手放した私は。

すばるが身体をキレイにしてくれたのも。

ぎゅぅって、名残惜しむみたいに

わたしを抱きしめてキスをしたことも。

「...メリークリスマス、A」

「来年も再来年も、ずっと隣に居ってな」

なんて、すばるが囁いたことも。


知ることができなかった。








Fin.

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そるとさうんど(プロフ) - すごく面白かったです!更新楽しみにしてます。 (2016年1月21日 19時) (レス) id: 18cc1db912 (このIDを非表示/違反報告)
淋兎(プロフ) - ∞キュウソまぐまぐ∞さん» コメントありがとうございます!わわわ、嬉しいです...!キュウソネコカミさんの曲はまだ聴いたことがないのですが、今度聴いてみたいと思います! (2015年10月13日 23時) (レス) id: c6cb689a5e (このIDを非表示/違反報告)
∞キュウソまぐまぐ∞ - 私もエイトとKANA-BOONとキュウソがすきです! (2015年10月13日 23時) (レス) id: 0fe8342ca0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琳兎 | 作成日時:2015年9月9日 18時

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