短 篇 詰 め 。【∞】

愛すべきかまってちゃん feat:Ryo-N ページ43

今日も呼び出された指名制の補講。

｢お、Aもう帰るんー？｣


課題プリントを終えて、

帰ろうと思い席を立って準備を始めると声をかけてくる

同じ補講組のマコ。


｢おん！課題終わったし帰るわー｣


｢もーちょい残ってってもええやんか〜｣

｢いややし〜あたし課題終わったもーん｣


勝ち誇った顔で言うとすこし睨みを効かせてきた。

｢もー、冷たいわー｣

｢どこがや、ばいばーい｣

｢ばいばーい｣


手を振って別れて、

冬が近づいてすっかり暗くなった道を帰る。




｢ただいまー｣

あまりに外が寒くて、家に入った瞬間鳥肌立った。


｢おかえりー｣


あ、亮、来てたんだ。


ハスキーな幼なじみの声にちょっと安心する。



部屋のドアを開けると

亮がわたしのベッドで寝転がってるのは見慣れた光景。

今更キャンキャン注意するような気にもならない。


コロコロ椅子に座って今日の課題を取り出して。


さぁ、やろうって。


珍しくヤル気になってる私がいた。のに。






ピコンッ


通知音がして、画面を見てみると亮からだった。



Ryoひま


...ま、ええか。亮やし。


...すぐそこにおるし。


スルーすると、立て続けに鳴る軽い音。


Ryoはなそや

Ryoほんまにひま

Ryoなんで既読つかないん

Ryo俺死んでまう

RyoなぁA、、





｢もー、うるさい！！！すぐそこにおるやろ！！！｣

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