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Aはそのまま黙り込んで。
「...もうあかんのかも、しれへんの」
そんな俺にとって都合のええこと、泣きそうな声で。
俺、ズルいから。
Aが思ってるような、優しい幼なじみなんかやないから。
他の男のせいで傷ついたAを慰めてなんかやらない。
全力でつけこもうとしてんの、ちょっとくらいええやろ?
「そっかぁ...それは残念やったなぁ」
テキトーに言葉を返して、
求めてやまなかったAを抱き寄せて。
「ちょ、章大、なにすんの、」
「好きやで」
俺の腕から抜け出そうともがくAは一旦解放してやった。
目をガッチリ合わせて、逃げ出せないように。
「A、
...ずっと、好きやで」
顔を赤らめるAに、期待が高まる。
「なんで顔赤いん?...期待してもええってこと?」
「ちが、...」
「後ろめたい?カレシに申し訳ない?
そんなん今更考える?
Aを不安にさしてる奴なんかにそんなに気ィ遣うん?」
勢いのまんま、捲し立てて。
勢いのまんま、Aの腕を掴んで腰を引き寄せて。
「俺、いつまでも優しい幼なじみなんかやないから」
って忠告だけはして。
勢いのまんま、首筋に吸い付いた。
「っ、しょーた、あかんて...」
「...んふ、」
跡ついてもーた。
触れたくてやまなかったAの首筋にくっきり残った俺の跡。
Aは顔を赤らめて目を潤ませてて。
それをみて歯止めが聞かなくなって。
「はよ、俺のんになって...」
耳許で呟いて、また唇を寄せた。
Fin.
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そるとさうんど(プロフ) - すごく面白かったです!更新楽しみにしてます。 (2016年1月21日 19時) (レス) id: 18cc1db912 (このIDを非表示/違反報告)
淋兎(プロフ) - ∞キュウソまぐまぐ∞さん» コメントありがとうございます!わわわ、嬉しいです...!キュウソネコカミさんの曲はまだ聴いたことがないのですが、今度聴いてみたいと思います! (2015年10月13日 23時) (レス) id: c6cb689a5e (このIDを非表示/違反報告)
∞キュウソまぐまぐ∞ - 私もエイトとKANA-BOONとキュウソがすきです! (2015年10月13日 23時) (レス) id: 0fe8342ca0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳兎 | 作成日時:2015年9月9日 18時