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・・・・ ページ39

顔が熱くて、恥ずかしくて、何も言えなくて...


心配そうにわたしの顔をのぞきこむ丸山くんと

目が合っても、逸らしてしまう。


「ごめんな、こんな言い方して、」

そう焦ったように言う彼は、

まだわたしの見たことのない顔をしていた。

眉を下げて、微笑んでる。


「ずるい言い方してごめんな?」


見る度にきゅんきゅんした、筋肉質な腕が伸びてきて。

ぽん、とわたしの頭を撫でた。


「...うん、」


緊張して、愛想の良い返事だってできなくて、

声だって震えてて。


「大倉にな?それ教えてもらってん」


...明日アイツどつきまわしてやる。


「俺、ほんまに嬉しくて」


「...へ?」


あぁ、いまのすっごい間抜けた声だった。

丸山くんの前ではしっかりした女の子でいたいのに。


「で、今日初めて喋ったやんか?」


「うん、」


「...Aちゃんに、一目惚れ、...してもうた」



心地いい低めの声に自分の名前が呼ばれて。

好きで好きで堪らない人に、

一目惚れしてもうた、なんて言われて。


「Aちゃんは、俺のこと、どう思う...?」

答えなんて、ひとつしかないに決まってる。


「わたしも...丸山くんのこと、だいすき」


丸山くんがひとつ、深呼吸をした。


「...Aちゃん、俺と付き合ってください」

「喜んで...!」


初めて繋いだ丸山くんの手は、

ちょっと湿っぽくて、大きくてあたたかい。


「付き合った記念日が初めて喋った日とか、おもろいな、」


ふにゃっと笑った丸山くんを愛おしく思った。

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そるとさうんど(プロフ) - すごく面白かったです!更新楽しみにしてます。 (2016年1月21日 19時) (レス) id: 18cc1db912 (このIDを非表示/違反報告)
淋兎(プロフ) - ∞キュウソまぐまぐ∞さん» コメントありがとうございます!わわわ、嬉しいです...!キュウソネコカミさんの曲はまだ聴いたことがないのですが、今度聴いてみたいと思います! (2015年10月13日 23時) (レス) id: c6cb689a5e (このIDを非表示/違反報告)
∞キュウソまぐまぐ∞ - 私もエイトとKANA-BOONとキュウソがすきです! (2015年10月13日 23時) (レス) id: 0fe8342ca0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琳兎 | 作成日時:2015年9月9日 18時

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