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「めっちゃ、ええですよね...!
曲も歌詞も、...
なによりあの叫んでるのに優しい歌い方が...」
「っああ!わかります!」
電車を降りながら話す彼女の言葉が
めちゃくちゃ共感できて。
この子となら話せるなって思うて。
そっからしばらく駅のホームで話して、
気づいたら15分も経っとった。
時間に気づいた彼女は最後に
通っとる学校と自分の名前だけ言うて
小走りで帰っていった。
「...西高の、柴崎Aちゃん...」
教えてくれた彼女の名前を
口の中で転がすように呟く。
珍しくポップスを聴きたくなった、土曜日の放課後。
「...すばる、なんやお前ぽやぽやしとるで」
「...んー?」
憂鬱な月曜日。
いつも通りの通学中。
ヒナが痛いところ突いてきよった。
あ、ヨコは忘れもん取りに行っとる。
「...あの子となんかあったん」
「...なんでわかるん」
これやからヒナは嫌や。
「...っぶは」
「っなんやねん...」
「お前が恋なんて珍しいな」
恋?恋ではない。はずだ。
「...恋とちゃうし」
教室についたらすぐヨコが
ゼェハァ言いながら追いついて来た。
「つっかれたぁ...」
「毎回毎回同じモン忘れるとかアホやろ」
「う、うっしゃ、うっさいわ」
「そこで噛むなやアホ」
「...」
隣で夫婦の漫才みたいな会話聞きながら、
今日も会えるかな、なんて
らしくもないことを思うとった。
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そるとさうんど(プロフ) - すごく面白かったです!更新楽しみにしてます。 (2016年1月21日 19時) (レス) id: 18cc1db912 (このIDを非表示/違反報告)
淋兎(プロフ) - ∞キュウソまぐまぐ∞さん» コメントありがとうございます!わわわ、嬉しいです...!キュウソネコカミさんの曲はまだ聴いたことがないのですが、今度聴いてみたいと思います! (2015年10月13日 23時) (レス) id: c6cb689a5e (このIDを非表示/違反報告)
∞キュウソまぐまぐ∞ - 私もエイトとKANA-BOONとキュウソがすきです! (2015年10月13日 23時) (レス) id: 0fe8342ca0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳兎 | 作成日時:2015年9月9日 18時