短 篇 詰 め 。【∞】

つよがり少女 feat:Tadayoshi-O ページ18

俺には、勇ましい女友達が居る。


｢もし、死神と生きなあかんってなったら

どうする？｣


っちゅうぶっ飛んだヤスの質問に


｢...なんの不安も感じないんとちゃうかなぁ...

うちやったらむしろ乗りこなしそうに見えへん？｣


って欠伸しながら答える女友達。


横で見とったらあまりにもシュールすぎて笑ってもうた。


あ、その女友達はAっちゅうんやけど。


そんな、勇ましい女友達。




夜の11時。


髪も染めて、悪さもしとった俺らは

ようこんな時間に外に出たりする。


いつもの場所。


Aは、都会のビル街から

一歩外れたとこが好きやって言うとって。


街灯にふわふわ飛んでるコウモリが好きやって。


俺とヤスは、3日にいっぺんは

Aに付き合って、このいつもの場所にくる。


勇ましい言うても一応女やし。


今日はたまたま、ヤスに用事があって。


ふたりでここに来た。


｢...いっつも付き合ってもろてごめんなぁ、｣


｢...随分今更なこと言うなぁ、お前｣


｢うっさいわ、謝ってんから

ちゃんと受け取っとけボケが｣


ここまで口が悪くても、

ほんまはすっごい柔らかいんやんな。


ふとしたときに謝ってくるのは、特にそうやろ。


ココロは、柔らかいって。


俺とヤスは、気付いてんで、A。



｢...お前、なんでそんな口悪いん｣


気になって、聞いてみた。


｢...｣


｢なんで黙るん｣


いきなり黙ったAを急かすと、

Aが深呼吸し始めた。


...謎すぎる。

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