●僕が僕じゃないみたいだ*＃10 ページ40
.
京本「A！！」
『………あ、』
京本「もーどこ行ってたの？探したんだよ？」
『ごめん、何かあったの？』
きょもの方から私を見つけてくれて、ニコッとかわいらしい笑顔を浮かべて私の方へ駆け寄ってきた。
それからすぐ頬を膨らませて拗ねてしまったきょもは、かわいいの何ものでもない。表情の変化が著しくて、思わず頬が緩んでしまう。
………やっぱり好きだなあ。
京本「一緒に帰ろ？」
『……うん、いいよ』
京本「やった！じゃあ早く準備して帰ろ！」
『わ、ちょっと待ってよ！』
早く早く、と急かすきょもを見ていると、これから自分が伝えなければいけない現実に目を背けたくなる。
でも、自分で決めたことだから。心苦しいけれど、これ以上彼を好きになってしまった方がもっと辛い。
こんなに笑って楽しそうにしているのに、私のせいで空気を壊してしまうのだと思うと言いづらくなってしまう。
ごめんね、という言葉だけじゃ足りないくらい、今のうちに心の中で謝った。
✦
京本「ちょっと寒いね」
『…………うん』
京本「…………A？」
『えっ、なに？』
京本「いや、元気なさそうだなと思って」
顔をずいっと近づけて私の顔を覗き込んでくるきょもに驚いて思わず顔を逸らしてしまう。そんな私を怪訝そうに見つめるきょも。
今、言うしかない。
『……あのさ、』
京本「…ん？」
『……私、ジャニーズ辞める』
京本「…………………え？」
ああ、言ってしまった。
怖い、きょもにどんな反応されるのか。いつもより少し低い声に、また不安を感じた。
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ティー(プロフ) - 紺さん» くあ〜〜！！嬉しいですッ！！！！しかも最初から読み返して下さったとは......有難いです(；；)次章も頑張ります！ありがとうございます。 (2021年5月6日 21時) (
レス) id: 044bba1da0 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - つい最近一番最初から読み返したばっかりだったから、伏線回収されてるのちゃんとわかりました！！次の章も楽しみにしてます〜！ (2021年5月6日 14時) (レス) id: 3408c8acc6 (このIDを非表示/違反報告)
ティー(プロフ) - maru05032さん» またコメントありがとうございます！無事合格できて良かったです(；；)時間ある時に書いて、更新していきますね。これからもよろしくお願いします。 (2021年4月23日 14時) (レス) id: 044bba1da0 (このIDを非表示/違反報告)
ティー(プロフ) - すーさん» お待たせしてしまってすみません(；；)今頭の中京本くんだらけなので(笑)更新頑張ります！ (2021年4月23日 14時) (レス) id: 044bba1da0 (このIDを非表示/違反報告)
ティー(プロフ) - ひなたさん» ひなた様お久しぶりです。また書けるようになったので更新していきます！お待たせしてしまってすみません(_ _) (2021年4月23日 14時) (レス) id: 044bba1da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティー
| 作成日時：2020年5月15日 9時
