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すると、何を思ったが知らないが、悠さんは私の手を取り、ブランコの方へ導いてく。
抵抗する気力もないし、そのままブランコの方へ行くと、悠さんがブランコに座ったから私も隣に座る。
「ね、今日あったばっかの僕が言うのもおかしいんやけど。何かあったん?」
言うべきかな...
知り合ったばっかだし、これを話して嫌われるんなら結婚しなくて済むし。
そしたら渉と...
なんでか分からない。
前から付き合ってた渉に嫌われるより、今日知った悠さんに嫌われる方がずっと怖い。
それに、渉と私は何をしたいんだろう。
「あ、言いにくいことなら言わんでええよ!」
ずっと黙ってたからか、悠さんが声をかけてくれる。
「...また、今度でいいですか...」
「うん!ええよ!...ねぇ、ちょっとこっちきて?」
「え...?はい...」
悠さんの方にいくと、悠さんがまた抱きしめてくれた。
「気付いてないかもしれへんけど...涙、止まってないから。」
そう言いながら、抱きしめていた手を緩めハンカチを取り出し私の目の辺りを拭いてくれた。
ちょっとくしゃくしゃなハンカチだったけど、悠さんっぽいななんて、ろくに知らないくせに思った。
「そうや!僕の家泊まってええよ。一人暮らしだし、気兼ねしなくていいから!A今日は家、帰りにくいでしょ」
実際今日は、家族と会いたくない...
「お言葉に...甘えて。」
「うんうん!...あ、でも明日ちょっと仕事の打ち合わせとかで家使うかも...そうなったらごめんな〜」
仕事...渉と一緒なのかな....
「わかりました...」
「じゃ、いこか!」
ゆっくり歩いてくれる悠さんの一歩後ろを歩いて公園を出た。
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長くなっちゃう(´・ω・`)
もう少し短くできるように...
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