12 ページ13
Aside
響く足音に驚いて目が覚めた。
そういえば仕事がなんとかかんとか言ってたような....
ドア越しに耳をそばだててみる。
「今フィアンセがいるから静かにしてー」
フィアンセ...
そう思ってくれてるの?
起きたばかりのよく回らない頭でそんなことを考える。
そういえばここは....悠さんの部屋だよね。
どうしよう。ここにいるのもなんか悪いし、かと言って出てくわけにも....。
「打ち合わせ、どこでやる?」
「さかたんの部屋とちゃいます?」
「あー、坂田ー入るぞー!」
最後の渉だ....。やっぱいたんだ。
怖いけど、悠さんがいるから。
知り合いより少し近いだけの関係のはずなのに安心できた。
「今はいっちゃダメやって!フィアンセがいるって言うたやん!」
「泊めるとか....さかたんハレンチやわぁ」
「ちがうて!寝てると思うから静かにしてぇ....」
「な、坂田ーフィアンセってA?」
ぎくっとした。
「Aのこと知ってるの?」
「ほんとだったんだーw俺たち付き合ってんだよね。」
怖気がはしった。
悠さんに変なこと吹き込まないでよ。
「えー?何言うてん!彼氏おったらお見合いなんてせぇへんよね?」
「いやあいつ度胸ないから親に言ってなかったんだと思うよwwあいつ自体はいいんだけどなー親がねw」
この人は本当に渉?
そう思うほどにいつもと様子が違っていた。
私をあいつなんて呼ばなかった。
親のこともいつも慰めてくれた。
こんなの私が好きな渉じゃない。
────────────────────
みんなイケヴォですね。
あとこたぬきさんごめんなさい!....悪いとこも見たくないです?実際はとても素敵な方なんだと思うのですが!
31人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ