キイロとクロ7 (ページ6)

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あの日以降

僕の中で、Aへの気持ちが抑えられなくなってることくらい自分でも分かってる

今までなら、なりふり構わず間を割って入ってその子を奪いに行く僕だったけど

微笑み合う幸せそうな2人を見てると、そんなこと到底出来やしなかった

そんな日々を送っていると、あっという間に高校2年が終わっていた

新学期を迎える直前、春休み中の部活でのこと

神宮寺「海人はさ、最近なんもねーの？」

『ん？おれ？なに？』

神宮寺「好きな子とか、彼女とかさ」

『んんん、そんなかなぁ』

岸「沙織先輩以降無いよね」

【なんで？そこらへんに嫌でもおるやろ、女子】

『廉、言い方笑笑』

神宮寺「岸くんもね～幸せハッピーボーイだもんね～」

ジンの言葉で岸くんはおれの出番だと言わんばかりに張り切った

岸くんはバレンタインでは逆告白をして、長年の片思いが叶って遂に前田と付き合い始めた

岸「いやぁ、恋はいいよ～」

『うるさい岸くん笑』

【てか俺、帰りAんち寄るから海人一緒に帰ろうや】

『ああ！うん』

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帰り道

【ほんまに好きな奴おらんの？】

『んー？いないよぉ』

【、、、あんさ、俺の記憶違いやったら悪いけど】

『ん？』

【Aがさ、前に、海人は片想いしてるらしいって言ってた気がしてんけど】

ああ、修学旅行の時のことか

『あぁ』

【それは？】

『んん～』

【、、、】

『あの子はもうないかなぁ』

【へえ】

『自分で聞いといて興味ないのかよ！笑』

【いや、そーゆうわけちゃうけど笑】

『もうれんれんったら～』

【、、、なぁ、一個聞いてええか？】

『んー？なになにー？』

【海人さ、Aのことが好きなんちゃう？】