キイロとクロ7 (ページ42)

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【海人】

『んっ？あぁ、廉』

部活終わり、廉は水道にいる俺に声をかけてきた

どこがで期待してた気持ちは玉砕されて、結局廉の元に行ってしまったA

水を飲む廉の横顔を見て、改めて廉ってこんなかっこいいのかと、俺はそんな彼に完敗して当然かもと考えていた

【やめろ、見んな、きもい笑笑】

『えっごめん笑、綺麗な顔だなーって』

【なんやねんそれ、

こいつに負けたんかとでも思ってたん】

『いや違うよ笑笑』

【、、、俺てっきり振られると思ってたわ】

『Aは、最初から廉のことしか考えてなかったよきっと』

【、、、、】

廉は眉毛をピクッと動かして、俺の言葉に少し反応した

【諦めてないんやろ、Aのこと】

『へ？』

【顔に書いてある】

『、、、廉には悪いけど、少しでも隙ができたらかっさらっちゃいたい気分』

生意気なこと言ってみるけど、本当の俺は廉みたいに男らしくない

諦められるもんなら今すぐに諦めたい

【図太いやつやわ】

『、、、』

【まぁ、俺の勝ちやけどね】

廉はそう言うと片方の口角をキュッとあげて、悪戯そうに笑った

『今回はね』

【おぉ、言うなぁ海人

俺も彼氏として燃えてくるわぁ】

廉はこうして俺にもうこれ以上変な気を遣わせないようにしてるんだね

本当に、俺の完敗だ