キイロとクロ7 (ページ11)

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いつもよりお互い少しオシャレして、素敵なお店で美味しいものを食べて、側から見たらきっと僕らはカップルに見えてて

そんな状況が嬉しくてたまらなかった

まぁ、廉を説得するのにはかなり一苦労だったけど

『廉、怒ってるかな』

「んー？デートじゃないし、平気だよ、怒ってはいそうだけど笑」

デートじゃない、ねえ

デートじゃないけどさ

嬉しい気持ちは止まらない

「片想いの子は？どうなったの？」

紅茶を飲みながらそんなことを言う彼女

『んー、難攻不落』

「あらカイちゃん、どこでそんな言葉覚えたの笑」

『ひみつ』

「ふうん笑」

『Aは廉と順調そうだね』

「んー、まぁ」

『もしさ、めちゃくちゃかっこよくて、Aのこと大好きな人が突然現れたらさ、どうする？』

「何、急に笑」

『どうすんのかなーって』

じっとAを見つめると、紅茶のカップをゆっくり机に置いて、節目がちに答えた

「廉くんと張り合えるかっこいい人って、いないよね」

『えっ』

そうきたか、、、

「あ、海人もまぁ、張り合えるっちゃ張り合えるか、顔なら」

平然とした表情でそんなことを言って、僕の目にかかる前髪をぴょんっと指先で突いた

思わずその腕を掴むと、彼女は目を丸くして驚いた

「なに」

『ねぇ、どうすんの？』

「、、、まだそれ。

そんなの現れてみないとわからないじゃん」

彼女はちょっと笑ってそう言った

このまま連れ去ったら、どれだけいいだろうか

僕はそんなことを考えて、彼女の少し期待を抱かせるような発言にまんまとハマって、心臓はとくんと音を鳴らせて高揚した