キイロとクロ7 (ページ50)

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プルルルルッ

家を出る前にかかってきた電話に出ると、Aの不安そうな声が耳に入る

【ん？どした？】

「あ、廉くん、もう家でちゃった？」

【ううん、まだ】

「ごめんなさい、会うの、今日じゃなくて別の日でもいい？」

【へ？】

「、、、海人が熱出して、家に親御さんいなくて」

【あぁ】

「、、、ごめんね」

【、、、嫌だって言ったら？】

「えっ」

【それ、Aが看病する必要はある？】

俺はなんて意地悪なんだ

「、、、」

電話の向こうで黙り込む彼女

【ごめん、冗談

あとでなんか買って俺も行くから、欲しいものラインしといてよ】

「えっあ、うん、わかった。

ありがとう」

そのまま電話を切り、俺は玄関で深いため息をした