キイロとクロ5 (ページ7)

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「もしもし？」

【あっごめん、急に】

「ううん、どーしたの？」

【いや、最近喋ってないなぁとか思って】

「ふっ、夏休み1週間しか経ってないよ笑」

【え、まじ！？】

今まで電話越しに聞こえていた少し掠れた声から一転して

廉くんは甲高い大きな声を出した

「びっくりしたぁ、、、」

【あっごめん笑

え、まじか、せやな、確かに1週間か】

その口調からは

電話越しでも

焦ってキョロキョロしてるのがよくわかった

「ふふっ笑

まぁ早く夏祭りでみんなに会いたいね」

【ほんまやなぁ、夏祭りできっかなぁ】

「え、なんで？」

【さっき見たら雨予報やってんよ】

「えぇ、、、雨なの、てか予報ちゃんと見たのね笑」

【おい小馬鹿にしたやろ今】

しました

「してないよ」

【いや、してんの俺わかっとるから】

最近は廉くんがたまに小学生に見えるから

おかしくって笑っちゃう

それから私たちはゲームがあーだとか

夏祭りで最初に食べるものはこれだとか

そんな実りのない話を時間を忘れるほど続けた