キイロとクロ5 (ページ42)

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ちょこっとだけ寄り道をした私たち

廉くんは心配性なのか、いつものように家まで送ってくれた

マンションの階段で少しだけ話をしていると

''あれ、A～！''

私を呼ぶ声

この声は、、、、

「えっお母さん」

【へっ】

ニコニコと、いや、ニヤニヤなのか、そんな笑顔で私と廉くんを交互に見つめる私のお母さん

廉くんは目の前にいるこの人が私の親だと気づくと、すぐに会釈をして

【あっこんにちは】

って挨拶をした

Aママ「こんにちは～なにーデート帰り～？」

【えっ】

「あ、廉くんのこと、お母さんに話しちゃった笑」

Aママ「ふふっ」

【あっまじっすか、えっと、A、、、さん、と、お付き合いさせていただいてる永瀬廉です】

お母さんを目の前にしてちょっと動揺してる廉くんに、私は少し優越感に浸っていた

Aママ「いつも聞いてます～ほーんとにかっこいいねぇそれにしても」

【いやいやそんなことないっすよ笑】

そんな2人のやりとりを見て、これ以上お母さんのペースに廉くんを巻き込んだらかわいそうだと思い、声をかけようとすると

Aママ「あ、廉くん、夜ご飯食べてないでしょ？お家の人がもしあれだったら、食べて行かない？」

「あ、お母さんっ」

【まじっすか！？いいんすか！】

「へ？笑」

急に目をキラキラに輝かせる廉くん

「えっちょっ」

【僕今一人暮らししてて、ご迷惑じゃなければめっちゃ食いたいっす！】

Aママ「えー！ほんとー！張り切っちゃうー！おいでおいで～」

「えっ本当に？」

Aママ「いいじゃんAちゃーん」

【はらぺこっすよ～】

やったー、なんて、お母さんの後をるんるんについていく廉くん

何この状況、、、