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真夜中の海は、2度目だ
前に来た時、君と僕はさよならをしたね
「ほら、来て正解でしょ」
車から降り、明かりひとつない真っ暗な海を前にしてそのさざなみに耳を澄ますA
『寒くない?』
「ん、大丈夫」
『A、こっち向いて』
僕のシャツをAの肩にそっと掛けると、彼女は少しだけ顔を赤らめた後そのシャツをぎゅっと握って微笑む
''紫耀くんは平気?''なんて言って僕の頬に手を伸ばしたA
『へーきだよ』
その手を取って、ゆっくりと浜辺に足を進める
君といると、自然と僕はその手を取ってしまう
それは守りたい一心なのか
遠くへ行ってしまわないためなのか
僕にはわからない
きっと、どっちものはずだ。
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作者名:しろくま | 作成日時:2021年2月26日 1時