僕らのこと-2- (ページ46)

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「まだ、雷は少し怖いし、何もかもを受け止められたわけじゃない

だけど、最期の時間過ごせたことで、何故か気持ちはすごく楽になった」

『そっか』

「本当に、本当にありがとう」

『俺？』

「うん、ありがとう」

彼女があまりにも綺麗な涙を流しながら僕にその言葉を言ったから

僕も何故だか泣きそうになった

「前に、何のためにこれから頑張ればいいんだって泣いた時あったけど」

『うん、スッゲー泣いてた～』

「やめてよ、恥ずかしい笑」

『ふふふっ、それで？続き、聞かせてよ』

「...前に紫耀くんに言われた言葉思い出したんだ」

『ん？』

「それだけじゃなくなったんだねって、守りたいものがたくさんできたんでしょって

見失ってたけど、もっとありがとうって伝えたい人がいる

少しでも笑顔にしたいって思える人たちがいるなって気がついたんだ」

『うん、そうだね』

「ありがとうね、本当に。」

『俺に感謝しすぎじゃない？』

「本当なんだもん」

『ふふ、うん』

「紫耀くんはやっぱり、私にとって特別だよ」

Aは今日1番の笑顔で、そう言った