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Aが倒れた翌日、所属事務所は彼女に関する報告の文書を提出した
内容は、疲労による体調不良で、暫く休養を取るというものだった
年末年始の特番には彼女の姿はなく、暫く経った頃、Aへの面会の許可が出た
海人と病院へ向かおうとした時
海人「紫耀、やっぱり1人で行きな」
『え?』
海人「...今は、2人で会うべきだよ」
『でも』
海人「事務所には許可取ったよ、Aちゃんの病室、警備しっかりしてるみたいだし、大丈夫
俺はまた改めてお見舞い行くからさ」
『海人...』
海人「Aちゃんを支えられるのは、やっぱり紫耀だと思うよ!」
彼はそんな言葉と、優しい眼差しを残して僕の背中を押した
Aの病室へ通され、扉を開けると
真っ白な部屋で、光に反射した彼女の顔がくるりとこちらを向いた
「...紫耀くん」
『...A...っ!』
駆け寄った瞬間、僕は小さな彼女の体を抱きしめていた
啜り泣く声が聞こえても、僕は彼女を抱きしめる力を弱めなかった
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作者名:しろくま | 作成日時:2021年2月26日 1時