僕らのこと-2- (ページ33)

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83～your side ページ33

紫耀くんとなら、一緒の未来を歩めるかもと、そんな風に思っていた時もある。

彼といれるなら、自分の夢だって捨ててしまってもいいなんて思ったこともある。

だけど、彼の日本での活動の様子、事務所からの推され方

彼がロスに来た時、最後にしようと決断した。

私には、まだやることがあるよね。

君にも、まだまだやれることがあるはず。

紫耀くんに別れを告げてからは、無我夢中で仕事をした。

全てを忘れたくて、その方が楽だと思った。

だけど、彼のことを考えない時間が増えれば増えるほど、彼を忘れてしまうのではないかと言う不安にも襲われた。

拠点を日本に戻すことが決まった日の夜

社長が私を呼び止めた

社長「A、ちょっと良い？」

「あ、はい、どうしたんですか？」

社長「...お父さんのこと」

「えっ...」

社長「見つかったよ、ここにいる」

「....え？」