僕らのこと-2- (ページ27)

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77～ren's side ページ27

海人「Aちゃん、体壊してそうだし、紫耀がいたら...っ」

廉「...かと言って、2人が決めたことやん」

海人「でも...っ俺っ、もう、無理だよ...っ」

止まらない涙を服の袖で拭う海人、彼の肩に手をかける神宮寺も、真剣な顔つきでいる

廉「...海人の気持ちは、十分わかるよ」

海人「...もう、いいよね、2人はさあんな必要してるんだから

会わせてあげたって...」

その言葉に被せるかのように、神宮寺は口を開いた

神宮寺「俺らは、何もできないよ。

2人で決めたことに、何も口出しなんかできないでしょ」

海人「でもっ...」

廉「海人、見守ろうや、みんなで」

俺らには何もできない事、きっと海人だってわかってるはず

それでも彼のコップは溢れる寸前だった、もっと早く俺らに頼れば良かったのに。

話聞くぐらい、できるよ

溢れた想いを打ち明けた海人は、涙を拭いて、少し落ち着いた様子だった

海人「...もし2人に何かあったら、俺らが助けてあげようね

2人には、笑顔でいて欲しいから」

神宮寺「...お前は本当に。

海人もだからね、何かあったら、こんな風になる前に言えよ」

海人「...うん、ありがとう」

廉「海人は何でそんな、2人を思えるん」

海人の強い思いに、ただ俺は疑問を覚えた

どうして他人のために、ここまで思えるのか

海人「紫耀は、かけがえない人でしょ

そんな紫耀が、自分より大事にしたい人なんか

そんなの俺も大事だよ、それだけ」

海人の、大きな愛にただただ気持ちが揺さぶられた