僕らのこと-2- (ページ23)

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73～kaito's side ページ23

海人「ぐわぁーーーっづがれだ....」

神宮寺「撮影明けでしょ、大丈夫？」

海人「うん、ありがとお～」

ツアーのリハの休憩中、練習室に倒れ込んだ僕

廉「撮影は？順調なん？」

海人「うん、折り返し地点だあ」

雑談をしていると、紫耀も自然な流れで会話に参加してくる

『みんな、元気なの？』

海人「へっ？みんなって？」

『ん、出演してる人たち』

僕の質問に素っ気なく答える紫耀は、ペットボトルの水を体に流し込んだ

''みんな''

その言葉は、Aちゃんだけを指してることなんか、きっとここにいる全員わかってるはずだ

海人「あぁ、元気だよ」

そう答えると、紫耀は''本当に？''って、僕を疑うような目で見る

海人「元気だって！笑、なんなんだよ紫耀～」

『そっか笑、よかった。』

僕の返事に安心した様子の紫耀は、目を細めて微笑んだ後

『おっし、やるぞ～』

と、気合を入れてリハに戻った

岩橋「久々だね、あの笑顔」

僕らの空間に玄樹くんの言葉が響き、きっとみんな同じ気持ちでいただろうと思った

　

紫耀にはずっと、その笑顔でいて欲しいよ