68〜ren's side ページ18
海人「しょう、泣いてた」
自分の部屋に戻ったはずの海人が、眉を下げながらもう一度部屋へと入ってきた
聞かなくてもわかる、きっと2人は別々の未来を選んだのだろう
海人「あんなにお互い好きなのに」
廉「...せやな」
海人「紫耀とAちゃんが幸せになることって、できないのかな?」
玄樹「...アイドルだもん、」
玄樹のその切ない言葉が部屋に響き渡る
望んで手に入れたものだけど、時にそれは俺らを苦しめる
普通が普通じゃなくて、きっと玄樹も、海人も、勿論俺も、一度は経験してるはずだ
誰かとの未来なんて、少なくとも今は描けない
今、じゃなくて
数年先だとしても、それを夢見て活動していくことなんか
そんな無責任なこと、俺らにはできないから
きっとAちゃんも、紫耀が今日本でどんな活躍をしているのか、知ってたはずだ
俺らにはこれからがある、紫耀にも、Aちゃんにも
『....仕方ないやろ』
だから俺は、そんな陳腐な言葉しか言えない
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作者名:しろくま | 作成日時:2021年2月26日 1時