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君に会えるその日は、詰め込まれたスケジュールのお陰であっという間に迎えた
なんとか時間を作ってもらった最終日
マネージャー「こんだけ隠し通してるんだから、頼んだよ」
マネージャーの声が響く移動のバスの中
『うっす!』
海人「いいなぁ〜俺も海外にいる女の子に会いに行くとかしてみたい...」
廉「お前にはまだ早いやろ」
海人「っざけんな!」
神宮寺「ふはっ宜しくね愛おしい彼女さんに」
岸「えっ、俺らは会えないの?」
岩橋「確かに、会いたいかもしれない、せっかくだし!」
『え、え???』
そんな成り行きもあり、街中で落とされた僕ら
あんだけガードしてるのにアメリカにきたらこんな簡単に手放されるのね
それに、違う国ではこんなに堂々と歩いても誰も振り向かない
周りの人が自分を知らない環境に久々に置かれた気がして、Aが昔、異国では自分らしくいられると言っていた理由がよくわかった
誰もが自分を知る世界が、たまに窮屈に感じるから。
道の脇で彼女を待っている僕ら
『あっ!A!!!』
僕の呼ぶ声に気づいた彼女は、短くなった髪をなびかせて振り向いた
ほんの少しだけキョトンとした顔をして僕を見つめた次の瞬間には、満面の笑みで走ってくる
「紫耀くん!」
勢いよく僕の胸に飛び込み、本当に来てくれた!なんてはしゃぐ彼女
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作者名:しろくま | 作成日時:2021年2月26日 1時