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『あ、ねえ、見て、A〜』
「ん？」
海人が指差したのは
丘の上の桜
「うわあ、綺麗」
『んね、懐かしいね、丘の上の公園』
「懐かしいって、最近もよく行くじゃん笑」
『そうだけど、、、Aがちっちゃい時宝物だって連れてってくれた時のこと、すごい覚えてるんだよねえ、可愛かったなあ』
「今も可愛いでしょ」
『あ、ほんとだ〜』
そう言って微笑みながら私の頬を掴んで、むにゅむにゅ弄ぶ
「やーーめっててば！高校でもこんなことするの！？」
『え、するよー』
そんな会話をしながら学校へと向かった
桜が咲いていた丘の上の公園は
海人に何もかももらってばかりだった私が
初めて彼にプレゼントした場所
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作者名：しろくま | 作成日時：2020年4月10日 10時
