キイロとクロ (ページ50)

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あまりにも急なことで動けない私

「え、っと」

好きな人を海人って見抜いたよね、この人

それで告白してきたよね

平野「あのね、俺、この前カフェでAちゃんに一目惚れしたのね」

「え？」

平野「それでね、今日会えてめっちゃ嬉しかったの！」

まっすぐ私を見つめて話す紫耀くんに私はただ聞くしかなかった

平野「本当はもっといっぱい会ってから、俺を知ってもらっていずれ告白したいなって思ってたんだけど、」

「うん」

平野「Aちゃんが話す感じで、幼馴染の海人くんのこと好きなんだなってわかっちゃったし、他の人と恋愛する気がないんだなって思ったのね」

そんなことを感じさせてしまったことに戸惑った

平野「もしかしたら普通の人なら、諦めるんだろうけど…

俺、普通じゃなくてさ！

他の人を好きでも、Aちゃんの側にいて笑顔にしてあげたいなって思った

だから、付き合ってくれませんか？

俺、Aちゃんが他の子好きでも、そんなの知ってるから、俺がそんなAちゃんを笑わせてあげたいなって思ってるの！

そういう付き合い方って、ダメかな？」