キイロとクロ (ページ35)

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「ありがとうね笑、さすがに持てなかったこれ」

ビニール袋を持ちながら永瀬くんにお礼を言った

【みんな好き放題欲しいもの言ってたしな笑】

「永瀬くんは優しいねえ」

【んなことないわ笑】

そう笑う永瀬くんだけど、私よりずっと思い袋を持ってくれてるのにね

「えーそうだよー、海人なんて一人で行け言ったじゃんね！」

【…あいつも本城にすごい優しいと思うけどな】

「まあ、そうなのかなあ」

そう言って私は段差へ飛び登った

これのせいで私のが少し大きくなって2人並んで歩いた

【…あのさ、名前でいいよ】

「ん？」

【ほら、永瀬くんって、なんかこそばゆいわ笑】

「ああ！笑、でも、廉、はさすがになあ笑」

【まあ、そうかあ】

「廉くん、でもいい？」

【えっ】

すると立ち止まり、気まずそうな顔して、少し顔を赤らめた

「あ、だめ？なんか変かな？ごめん笑」

【いや、いやいやいや！いいよ！】

焦ったように手をブンブン振りながらそう言った

いっつも落ち着いてる永瀬くんがこんな動くなんてちょっと面白かった

「え、本当に？笑無理しないでよ笑」

【いや、そのが近い気いするわ！】

「そうだね、じゃあそう呼ぼーっと」

そう言って鼻歌を歌った