キイロとクロ (ページ28)

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松永「マジ可愛いよね…」

「や、め…」

必死に抵抗しても、男の人の力には敵わなかった

ガアアン！！！

助けてって思った瞬間、大きな音が鳴った

「えっ、、、」

松永「うわ、マジかよ」

そこに、体育倉庫の扉を力ずくで開けた海人と永瀬くんの姿があった

『おい、マジで何やってんの』

海人のこんなに低い声を久々に聞いたし

なによりここまで怒った顔を見るのは

初めてだった

【本城、だいじょうぶ？】

そう言って永瀬くんは急いで私の元に来て、私の崩された制服姿を見て驚いた表情を見せた

『俺の、高って』

海人は自分のブレザーを私にかけてくれた

『立てる？』

そう腕を取って、私の震える手を繋いだ

その間に永瀬くんは、松永に言い寄る

【マジで、これ、犯罪やからな】

永瀬くんが怒る姿に圧倒されて

私は２人のヒーローを前に、ただ呆然としていた

松永「いや、マジで、これ誤解だから」

焦る松永を前に、

『鍵も閉まってて、Aも震えてて、何が誤解な訳』

【お前まじで終わってっかんな】

そう言い、永瀬くんは職員室にいる先生の元に行った

永瀬くんが戻って来るまで、海人はずっと私の隣で、手を繋いでいてくれた

こうやって守ってくれて、側にいてくれるの、何回目かな