キイロとクロ (ページ27)

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Aは先に帰ってて、なんて言ってたけど

ひっさしぶりのオフだし、

やっぱあの丘の公園でアイスでも食べたいよなあ

って思って、下駄箱で待つことにしたけど

『おっそ…そんなめんどい告白かねえ』

そこに廉がやって来た

【あれ、海人】

『おお！レンレン♪』

【何してん？】

『んー、A待ってんの、廉は？』

【職員室寄ってて、やっと解放されたわあ】

『おちかれ～～～』

【んで、本城はどこおるん？】

下駄箱に上履きを入れた廉は、壁に寄りかかる俺に聞いて来た

『色気付いちゃって、呼び出されて告白されてんのよ』

【へー、】

今時珍しいな、なんで呟く廉

【まあ、幼馴染ってバレて以降、今まで目立たなかった本城に興味持ってる男子結構おるよなあ】

『え、そうなの？』

【せやで笑、可愛いけど、目立つタイプじゃなかってんに、お前をきっかけに注目浴びちゃったな】

『ありゃ、レンレンのタイプか、あの小僧』

【何やねん笑】

ふーん

最近人気ねえ

『に、しても遅くない？だいぶ待ってんだけど』

【ちょと見に行ってくれば？』

『そんな悪趣味じゃないよ笑』

【うーん…なんか、あったんかね】

なんかあった、そんな不安な言葉を耳にして

すごい悪い予感が働いた

『ちょっ、廉、行って来るね』

【えっおい！】

そう言って体育倉庫に向かって走る俺に続いて廉も走った