14.myzm ページ14
。
声を掛けた
目の前の彼女はだんだんと顔が赤くなっていった
まるで旬を迎え、熟した美味しそうな林檎の様だった
本人は顔が赤くなっていることに気付いていないのか
ずっと俺の目を見ていた
目を見られるのはあまり慣れていなかったから
俺は斜め下に目を逸らすことにした
そして、声を掛けた経緯を説明すると
何故か彼女は
とてもネガティブな方向へ言葉を走らせた
そんなに思わなくてもいいのにな、と思い
彼女は何か言ってたが、お構いなしに
不破くんに渡すはずだったタオルを手渡した
その時に
彼女のことをもう一度見ると
ずっと雨に打たれてしまったのだろうか
ジャケットの中の白シャツから下着が透けていた
これはまずいかもしれない
身体中の危険信号が一気に鳴った気がした
もし彼女が
鏡でも反射したガラスでもいい、何でもいいが
自分の容姿を確認してしまうと
まるで俺が下心ありありで近付いたように思われる
こんなことをSNSにでも書かれたら終わると思い
少し焦った俺は
何故か“家に来ませんか”という爆弾発言をした
まあ、家へ来た方がおっさんとかに話しかけられなくて済むかと無理矢理自己完結させた
けれどやはり彼女は警戒心が強く
一度断られてしまったが
無理を言って家へ来てもらうことにした
…ジャケットを脱いだら
俺が考えてたことバレるけどなあ…
下心あったのかとか思われたら恥ずかしいし…
一周回って大丈夫だろう、SNSにも上げなさそうだし
とまた自己完結した
俺の家の近くになって気付いた
(不破くんいるの忘れてた)と。
声掛ける前不破くんのTwitter見てたなそういえば
リスナーの子かな
んん…
まあなるようにしかならないから…強行突破するか
_____________________________
玄関先で待ってもらった彼女に
不破くんがいることを伝えると
まるで遺言かのように一言発して気絶してしまった
咄嗟に抱きかかえた俺の判断は正しかったのか…？
すると、
不破くんがこっちを見て少し引いていた
そりゃそうだろう
おつかい頼んだら女連れて帰ってくるだなんて誰も思わないだろう
「とりあえずリビングのソファーに寝させようか」
「賛成、手伝うよ」
不破くんも手伝ってくれた
ひょいと持ち上げ、姫抱きをし
リビングへと歩いていった
「最近俺筋トレしてるの、えへ」
不破くんは自慢するかのようにこっちを見て話した
「とりあえずソファーに運んでおいて、よろしく」
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りっぷ(プロフ) - 狂人_ユム様 ありがとうございます！途中からガラッと変えたことによってここの登場人物の狂気さと愛をを表現しようと思っていたので伝わってよかったです…ありがとうございます… (2021年9月13日 0時) (
レス) id: f43592eee2 (このIDを非表示/違反報告)
狂人_ユム(プロフ) - 途中からまさかの展開でずっと混乱しながらお話を読んでいました…！めっっっちゃ面白かったです！狂った愛…大好物！！ (2021年9月9日 18時) (レス) id: 16bdd17925 (このIDを非表示/違反報告)
りっぷ(プロフ) - 妃花様 ありがとうございます…！推しが重い愛はとてもいいですよね…配信でも本当にたまにそのような言葉を発しているときがあるので本当にいいですよね分かります（語彙） (2021年8月14日 18時) (レス) id: f43592eee2 (このIDを非表示/違反報告)
妃花 - このお話大好きです！！めっちゃ好みです。推しが重い愛とかもぉてぇてぇ以外の何物でもなかっ！語彙力低下中なうです。とにかくごちそうさまでした！ (2021年7月16日 0時) (レス) id: 0488259d88 (このIDを非表示/違反報告)
りっぷ(プロフ) - ぴよちまる様 読んでいただきありがとうございます…この作品の内容とは違いますがまた2434で作品を現在進行形で作っているのでそちらも見てもらえると幸いです…！ (2021年4月7日 22時) (レス) id: 24df694e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りっぷ x他1人 | 作成日時：2021年3月19日 23時
