You and Me. *Shoma.Uno*

【…】 ページ21

Shoma side


自身のショートが終わり、結果は3位だった。

メダル圏内、あとは色の問題だ。

プレカンが終わってから少しゆづくんと話していた。

「いやー、昌磨怖いよ笑俺もいつか抜かされるな笑」

「いや、ゆづくんはもっと上の人だもん笑 まだまだだよ」

「あっ、さっきAに会ったんだけど相変わらず可愛かったわ」

なんて、ゆづくんはAが大好きだ。

AもゆづくんもSNSはやってないけど、他の人のアカウントで2人のツーショットは度々見受けられる。

今までは気にしたことなかったのに…


「なに？どーした、昌磨。怖い顔してるよ？」

「え、あっ。なんでもない…僕Aのショート見に行ってくる」

「おっうん。俺も後で行くわ」


ゆづくんを軽く振り払うような感じでその場を去った…

なんなんだろうこの気持ちは…そう思いながら観客席へ足早に向かった。


ーーYour sideーー


女子のショートは私とさっとんの一騎打ちと注目されて、ばちばちと取り上げられているが…


「これからだねぇー」

『うんーさっとん頑張ってねー』

「Aちゃんもねー」

なんて気の抜けた話をしている。

さっとんとは昔から同じ大会に出てるから、ライバル心もあるけどお互いのベストを尽くしてほしいという気持ちが強い。


今日は最終滑走。さっとんは自己ベストを出して72.05で暫定一位だ。

いつもの調子でいけば必ずショート1位は立てるだろう。


「Aなら大丈夫よ、なにも心配することないわ」

「ほーら！笑顔笑顔行ってらっしゃい！！」


美穂子コーチと満知子コーチから喝を入れられリンクに向かう。

ー30番 飛鳥Aさん 中京大中京高校ー

周りからの温かい拍手、バナーをみて自分を奮い立たせ最初のポジションにつく。

大きく深呼吸をして…

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