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双子の秘密 ページ1

ある日のことだ。

 俺は森さんにAとして欲しいと云われ、仕事を預かっていた。

 Aを探していた。しかし、出かけているのか幾ら探してもいないのだ。だから、そこにいた部下に問うた。

「なぁ、Aを見てねェか?」

「お疲れ様です。中原幹部。A、ですか? ……誰です? その方は」

「太宰の姉で補佐の姉だ」

 知らないはずがない。が、皆口を揃えてこう云った。



「その方は存じ上げていません」



 と。この時から少しばかりおかしいと思っていたのだが、気にも留めなかった。

 もし、太宰双子(あいつら)がAの存在を隠しているのだとすれば、部下が知らなかった事も、彼氏様に送ってもらわなかった事も納得がいく。

 早々あるわけではないが、敵対組織である探偵社の奴かもしれない。
 そんな奴に自分はポートマフィアです。なんて云えるか? 云えるわけがない。そんなことを云えば、怖がり、逃げられるかもしれない。


 そんな事、俺だったら絶対に云わない。云えるわけもない。

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作者名:LUCA | 作成日時:2019年3月29日 21時

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