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嫉妬? ページ17

太宰双子のコンビネーションは良いものだ。息が合っている。

「だけど、もっと近付かなきゃ取引見えねェよな?」

「……確かに。治さん」

『今、安全な(ルート)を確認してるからね』

「流石」

 本当にこの2人は凄い。無駄な動きがないのだ。

『姉さん、中也。このまま、待機だ』

「はぁ?何でだよ」

 確認すると云っていたが、何か不都合でもあったのだろうか。

『隠れる影がない。行っても見つかる』

 成る程。確かに此の先は何もない。行っても直ぐにバレるだろう。

「御意」

 何故に武士対応なのだろうか。この子は。まあ、其れは置いておいて……。

「なあ、どうすんだ」

『知らないよ。頭の回らない奴は黙ってて』

 嗚呼、腹が立つ。

「手前、さっきから何なんだよ! 喧嘩売ってんのかゴラ」

 あ、やべェ。大声で叫んじまった。

「誰だ!!」

 ほら、見つかった。

『嗚ー呼。誰かさんが叫ぶから見つかっちゃった』

「五月蝿ェ!」

「はぁ……」

 Aの溜息が長い。

『まあいいや。姉さん、気をつけて』

「相手、何人か判る?」

『ちょっと待って』

 ……相変わらず、Aには優しいのな。別にこんな奴に優しくされたいとは思ってないけど!!なんかすげェムカつくな。

『とりあえずは50人ちょっとかな』

「判った。あ……中也、先行ける?」

「え、あ、嗚呼」

 なんかAの喋り方も太宰には普通なのに俺にはおどおどしてる感じがするなぁ。

「俺が行って足止めする。その間にAが行け。奥に主犯(ボス)がいるはずだ」

「判った。……気をつけて」

「太宰はAを誘導しろ」

『云われなくてもそうさせてもらうよ』

 可愛くない奴だな。

『精々頑張れば』

 馬鹿にするような声色。本当、


「面倒な奴」
『褒め言葉だ』


──始めて、太宰の笑い声が俺に向けられた気がした。

「ふッ……」

「中也さん、どうかした?」

 思わず笑った俺の顔を覗き込んでくるAは小動物のようだ。

「何でもねェ。行くぞ、A!」

「承知」

女→←マフィア


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tubin - コメント見れないんですか? (2022年1月5日 17時) (レス) id: f053091504 (このIDを非表示/違反報告)
tubin - ロックを掛けたみたいなのでここでお話させていただきます。 なにか手がかりありましたか? (2022年1月5日 17時) (レス) id: f053091504 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LUCA | 作成日時:2019年3月29日 19時

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