演技の力 ページ24
｜テヒョン｜
今週はAを毎晩のように抱いた。
マンションに来れない日は俺が電話で寝かしつけた。
なら、Aは俺が居ないと俺の声が無いと眠れないはず。
自分でも変な確信だなって分かってるけど、とにかく何かしら言いがかりをつけてでもAを抱きたい。
約束も何もしていないのに愛する人を待ってる。
ソファでぼーっとしてると、キッチンの方から何やらガタゴトと音がした。
ああやっぱり来た。
俺がキッチンの方に近づくと、驚いた声で、だれっ？と言うA。
TH「どうしたの？寝れないの？」
「うん、慣れない場所で寝れなくて…」
水を飲む彼女の頬にキスを落として
TH「俺がいないから眠れないんじゃなくて？」
「や、馬鹿っ」
顔を赤くして恥ずかしがる彼女は可愛くて俺の俺が反応した。
TH「ねぇしよ？」
Aは最初は駄目だって言うけど何度か粘り強くお願いすると結局許してくれる。
「駄目だよ、今日はほんとに駄目だから」
今日は本当に駄目らしい。
いつもと口調が違う。
となると、俺のふ○らんで練習した演技を使うしかない。
Aと距離を詰めて壁に追いやる。
彼女の背中が壁についたのを見て顔の横に肘をつく。
そういえば俺ってAの前ではずっと優しい王子様でいたけど、いきなり俺様なオラオラ系になったらどうだ？
耳元で色気が増すように囁く
TH「ねぇ俺とオールしようよ。どっちみち俺がいないと寝れない癖に。」
「っ、でも」
TH「Aが声を抑えればいい話でしょ？」
腰を滑らかに撫でると顔がどんどん赤くなる彼女。
まじ可愛すぎる。我慢出来ない。
「わかった、わかったから30分後にテヒョンの部屋に行くね」
俺はAの唇に軽くキスを落とすと大人しく部屋に戻る。
演技は大成功。Aのあんな恥ずかしそうに躊躇う顔、可愛かったな。
早くAが来ないか、とても待ち遠しかった。
・
you side
「大丈夫？」
部屋に戻るとジミンおっぱが熱を出していた。
JM「大丈夫だよ。移しちゃうから俺リビングで寝るわ。」
「何言ってるのおっぱ。私は気にしないで早く寝て。」
38度以上もある熱だ。
おっぱには悪いけどジミンおっぱが熱を出していた方が私にとってはテヒョンに気にせず会える。
「おやすみジミンおっぱ。明日も休みなんだから寝ててね。」
JM「ありがとうおやすみ…」
あっという間に寝たおっぱ。
日頃の疲れが溜まっていたのかな。
さぁ私はテヒョンの部屋に行かなきゃ。
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作者名：すかい | 作成日時：2019年7月16日 18時
