story 26 ページ26
「俺は……俺は、どんなことをしてでも、
Aと一緒に自由な生活を送りたいと思ってる。
頼りない奴やと思うかもしれへん。
けど、俺は本気です。
お願いします、みなさん力を貸してください」
流星は深々と頭を下げる。
彼なりの決意表明だった。
一瞬間が空いて、誰からともなく拍手が起きる。
よっ、イケメンっ、なんて野次を飛ばしているのは康二だろう。
「そしたら、一旦情報整理するか」
その場を仕切り直すように、望が声をあげる。
全員がその場に座り直し、彼に注目する。
「とりあえずここにおる10人は仲間ってことでええんよな。
…あ、まぁ、一応文一くんも入れると11人か」
望はAの方に気の毒そうな視線を向ける。
「頂子のメンバーも、みんな協力してくれるはずです」
神ちゃんが付け足す。
「それからしげちゃんと、
あのコンビニの人たち」
「コンビニ？」
Aの言葉に、望が首を傾げる。
「俺らが逃げてるときに助けてくれてん。
シゲの知り合いやって言うてた。
あ、望のことも知ってたで」
「え、誰？」
「えーっとな、」
「ガッキー、新垣くん」
名前を思い出せなかった流星に、Aが助け船を出す。
その名前を聞いた望は顔をほころばせた。
「あぁ、あいつか。
てことは、そのシゲの知り合いってしんぺーやろ」
「確かそんな名前やった。
そっちも知ってるん？」
「ん、みんな同じ高校やもん」
望が嬉しそうに話す一方で、流星は眉間にシワを寄せた神ちゃんに注目していた。
「神ちゃん？
どないした……」
「なぁ、シゲは何してるん？」
視線を上げた神ちゃんの言葉。
誰も答えることはできなかった。
「そのシゲって人の連絡先、知ってんねやろ。
連絡してみたらええやん」
康二の一言に、神ちゃんはふるふると首を振る。
「できひん」
「え、なんで」
「しばらく前から、電源切られてんねん」
さっと冷たい空気が部屋に広がる。
「もしかして……」
「捕まったんとちゃう？」
「文一くんが言うてた敵！？」
２つの声が重なった。
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moca(プロフ) - 優希さん» 優希さん、ありがとうございます！読みにくい部分もたくさんあるかと思いますが、お褒めの言葉をいただけると、すごく励みになります( ´∀｀) 次章は２月末ごろに始められたらなぁと考えているので、楽しみにしていてください！ (2017年2月16日 0時) (
レス) id: 869b606eb4 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 愛罠シリーズ1から読ませて頂いてます！わくわくするような展開がとても面白くて大好きです！また、曲のタイトル曲の世界観がスーッと盛り込まれていて本当に素敵だなと思っています！最終章に向ってしまうのは寂しいですが続編待っています！頑張ってください！ (2017年2月15日 9時) (レス) id: efdae36fb0 (このIDを非表示/違反報告)
moca(プロフ) - ぴーちさん» ぴーちさん、そう言ってもらえるとすごく幸せです、ありがとうございます！続編はあの曲です。予想しながら待っててください！ (2017年1月31日 16時) (レス) id: c5c064e0e4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - すごく文章が上手で、読みながらハラハラしちゃいます！続編も楽しみにしています！ (2017年1月31日 15時) (レス) id: 6583968309 (このIDを非表示/違反報告)
moca(プロフ) - MilK.さん» MilKさん、お知らせできてなくてごめんなさい。一応前作のCriminalのあとがきで、シリーズしてきたので題名変えますとお知らせしています。内容はそのままなので、読み続けてもらえると嬉しいです！ (2017年1月1日 21時) (レス) id: eb2695e115 (このIDを非表示/違反報告)
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