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No.64 ページ14

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画面に並んだ文字をみて、はぁ?!と思わず叫んでしまった。

涼太やふっかもこれには言葉を失ったようで苦笑いを浮かべている。

呆気にとられていると、いつの間にか信号が変わっていたらしく

後続車のクラクションに慌てて車を走らせた。




後部座席から身を乗り出したふっかがAの手から携帯を取り、その異常な程の連絡の数に、うわぁ…なんだこれ、と本気で気持ち悪がっていた。



宮「なんでこんなに?」

『辰哉くんに相談した時はそうでも無かったんだけど…ある日を境にどうやら過保護通り過ぎちゃったみたいで…』


Aが淡々と話す内容に、三人揃って呆れた溜息が車内に漏れた。


渡「どうりで最近やたら携帯見てると思ったら…」

宮「阿部って変なとこ馬鹿だよね。Aも迷惑なら迷惑だって言わないと。」

『でも亮平くんに悪気はないし…』

深「無いから厄介なんだよ」


どうすっかなぁ。とふっかは頭を悩ませていた。


Aが鞄に携帯を仕舞おうとしたとき、フォンと音をたてAは苦笑いを浮かべた。


深「阿部ちゃん?」

『うん…メールの返事が無いから家まで来てるって。』

渡「馬鹿じゃねぇのあいつ」

宮「相当だねこれは。」


Aは返事を打ち出し、バックミラー越しに見えた二人は呆れ返っていた。

俺は阿部ちゃんの馬鹿な行動に少し、いやかなりイラつきながらアクセルを深く踏み込んだ。

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作者名:ひな | 作成日時:2020年5月31日 3時

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