218...epilogue... ページ41
しばらくして
急に隣から、静かな声。
潤「この子はさ…」
「え？」
潤「ゆあは、どんな人生を歩いていくのかな」
暗がりの中、ニィって笑う。
潤「20年後にはAにそっくりになってるのかな」
「えぇ〜潤くんに似て欲しいな」
潤「いやいやAでしょ」
ケラケラ笑う振動が伝わって心地いい。
でも急にまた、静かな優しい声に戻る。
潤「それでいつか…俺らの手を離れるんだよ」
「…随分先の話だね」
潤「でもきっと…あっという間にきちゃうんだよな」
「うん…そうなのかな。ちょっと寂しいね」
潤「ほんとは考えたくないけど…娘ってきっとそういうもんなんだよ」
「そうなのかな…」
私もそうだったのかな…
ちょっとだけお父さんとお母さんが恋しくなる。
潤「俺は楽しみだな」
「ん？」
潤「ゆあがどんな女性になって、どんな…恋をするのか」
「うん…でも寂しくないの？」
潤「寂しいけど、いいの」
「ふぅん…」
肩に乗せっぱなしだった頭のてっぺんに、潤くんの頬が当たった。
潤「子どもはいつか親の手を離れるけど、俺らは違うから」
「え…？」
絡められた指に力が入る。
.
潤「この先ずっと、死ぬまでずっと、俺にはAがいるから」
.
思わず顔を見上げたら、暗くてもわかる優しい顔。
潤「俺らの大事な子供が幸せになるのを、Aと一緒に見届けることが、今の俺の夢」
波の音が鼓膜を撫でる。
潤くんの親指が、私の手の甲を撫でる。
.
それから…
潤「A」
また、大好きな声が、私を呼ぶ。
.
「ん？」
そして、波よりも優しい声で、言う。
潤「喧嘩もすると思う。もう嫌だって思うこともあるかも。でも…それでもいい。」
「…うん」
潤「年取ってじいさんばあさんになって、物忘れも激しくなって、俺のこと忘れちゃってもいい」
どうしてだろう…
どうしてこんなに、胸がキューって締め付けられるんだろう。
潤「それでも、俺にとって完璧なのはAしかいないから」
だからお願い…
そう言いながら、少しだけ瞳が揺れたのがわかった。
.
潤「俺より先にどこかへ行かないで？」
.
繋いだ手に、思わず力が入ってしまった。
それでも、同じように握り返してくれる大きな手。
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まよゆり(プロフ) - わぁ〜。潤くんの誕生日に、この２人の話！嬉しすぎる。そして、赤ちゃんができたって報告した時の様子に、また、嬉しくて。可愛い。相変わらず潤くんと彼女のラブラブぶりが、大好きです。 (2018年8月30日 6時) (
レス) id: 03a65969ea (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - ぽろさん(人´∀｀*)潤くんHPB企画ありがとう♪写真かと思ったら動画撮られてたり、帰ってきて寝る前にちょっと甘えたり、ベッドでも嬉しい事言ってくれたり( *´艸｀)潤くん大好きだ笑だぁー☆本当35歳も素敵な時間を送って素敵なコンサートを見せてほしいね♪ (2018年8月30日 1時) (レス) id: 1b38e8b576 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます。このお話の潤くんは私の理想とピッタリ。読み終えて、本当に幸せな気持ちになれました。ありがとうございます、お疲れ様でした！ (2018年7月13日 2時) (レス) id: c1babc9660 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - このお話本当に好きでした。お疲れ様です。 (2018年7月12日 23時) (レス) id: 5c5e1382b1 (このIDを非表示/違反報告)
kisarslove(プロフ) - ぽろさんお疲れ様でした！本当に素敵な人たちだなと思い楽しみにしていました。理想であごがれの二人です。また何処かで続編をやってほしいです。その時は家族編で。翔くんと梨沙ちゃんもきになりますが... とにかくお疲れ様でした！！ (2018年7月12日 0時) (レス) id: 5699258933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽろ
| 作成日時：2018年5月3日 23時
