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キスをしたまま静かに私を降ろしたから、唇を離す。
気付いたら曲は終わっていて、柔らかく温かい拍手が私たちを包んでいた。
潤くんの肩に置いた手を離すことができない。
その瞳からも、目を反らせない。
.
…信じられないよ。
想いを口にできなくて、悲しくて辛くて流した涙も
気持ちが通じたことが嬉しくて幸せすぎて、止まらなかった涙も
あなたを失うかもしれないと、目の前が真っ暗になった涙も
全部が、ここに繋がってたんだね。
.
「…潤くん」
潤「…ん？」
.
真っすぐで穢れのない、大きな大きなあなたの愛は
ちゃんと、全部。
届いてるよ。
.
「私も…愛してる」
.
じっと見つめ合っていた瞳が揺れた。
凛々しい眉が、力なく歪んだ。
フッと漏れた吐息が震えた。
自然と手が伸びていた。
両頬を手の平で包み込むと、小刻みに震える吐息と肩。
小さく小さく、えへっと照れ笑いをしながら俯いたその頭のてっぺんに、キスをする。
私の両手首を優しく撫でながら、顔を上げた。
瞳はほんのり赤く潤んで揺れていて
頬を包んでいる私の指は、その眼から落ちた涙で温かく濡れた。
頬の一番高いところを、親指で撫でる。
もう一粒涙が落ちる。
また撫でる。
彼が笑う。
笑いながら瞑った目から、また大粒の涙が流れた。
.
ひとつひとつが愛おしくて…
ううん、愛おしいでは足りなくて。
すべてを抱き締めて、腕の中に閉じ込めて
このまま二人でどこか遠くへ行ってしまいたい。
今この瞬間が、ずっとずっと続けばいい。
一寸の隙間もなく
目の前のこの人を抱き締め、抱き締められて
ただただ時を過ごしたい。
.
潤「A」
私の手を包んだまま、小さな声で私を呼ぶ。
「ん…？」
潤「ほんとに…ほんとに……」
「ん…」
潤「…ッ…ほんっとーに……」
手がすっと降ろされて
今度は私の頬が、大きな手に包まれる。
目の前の綺麗な鳶色の瞳に、自分が映っているのが見える。
きっと私の瞳にも…
映っているのは、彼一人。
.
潤「……大好きだよ」
.
そう言って触れた唇は、ほんの少しだけ…
涙の味がした。
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まよゆり(プロフ) - わぁ〜。潤くんの誕生日に、この２人の話！嬉しすぎる。そして、赤ちゃんができたって報告した時の様子に、また、嬉しくて。可愛い。相変わらず潤くんと彼女のラブラブぶりが、大好きです。 (2018年8月30日 6時) (
レス) id: 03a65969ea (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - ぽろさん(人´∀｀*)潤くんHPB企画ありがとう♪写真かと思ったら動画撮られてたり、帰ってきて寝る前にちょっと甘えたり、ベッドでも嬉しい事言ってくれたり( *´艸｀)潤くん大好きだ笑だぁー☆本当35歳も素敵な時間を送って素敵なコンサートを見せてほしいね♪ (2018年8月30日 1時) (レス) id: 1b38e8b576 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます。このお話の潤くんは私の理想とピッタリ。読み終えて、本当に幸せな気持ちになれました。ありがとうございます、お疲れ様でした！ (2018年7月13日 2時) (レス) id: c1babc9660 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - このお話本当に好きでした。お疲れ様です。 (2018年7月12日 23時) (レス) id: 5c5e1382b1 (このIDを非表示/違反報告)
kisarslove(プロフ) - ぽろさんお疲れ様でした！本当に素敵な人たちだなと思い楽しみにしていました。理想であごがれの二人です。また何処かで続編をやってほしいです。その時は家族編で。翔くんと梨沙ちゃんもきになりますが... とにかくお疲れ様でした！！ (2018年7月12日 0時) (レス) id: 5699258933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽろ
| 作成日時：2018年5月3日 23時
