◇8 ページ9
和「いつからにする？」
翔「いやいやまだ誰もオッケーとは…」
和「今更ドタキャンとかなしだから」
翔「…ハァ」
和「パー子はいつからがいいの？」
「いつでも」
和「だって」
だって。じゃねぇってば。
翔「いきなりは無理だって。どの部屋が使えるかとかわかんねぇし、いろいろ考えないとハナさん納得させることもできねぇだろ？」
和「それもそうだねぇ…じゃあとりあえず明日髪染めに行こっか。翔ちゃん暇？」
翔「は？！俺行くの？！」
和「うん」
「…いい。自分で行く。お金だけちょうだい」
翔「お前なぁ」
和「いいよ。いくらあれば足りる？」
こんくらいあればいいよね、と一番大きな札を何枚か渡す。
何も言わずに受け取ってピンクの財布に入れる女。
…どーすんだよ。
このままばっくれられたらその金もパーなのに。
そんくらいの金…って言うんだろうけど…
翔「ニノ、ちょっと来い」
和「え？」
翔「いいから！！」
素っ頓狂な声を上げたニノの腕を無理やり引っ張ってトイレの前まで連れてきた。
.
翔「お前自分が今なにやってるかわかってる？」
和「わかってるよ」
翔「あの女がばっくれたらどーすんだよ」
和「大丈夫だって」
翔「なんでそんなこと言えんの？おかしいだろ絶対」
和「…見た？あん時のパー子の目」
翔「…あん時？」
和「“やる”って言った時だよ」
…まぁ、確かに。
それまでの民度の低い女とは少し違った気がするけど…
翔「そんなんじゃあいつが何考えてるかなんてわかんねぇだろって」
和「そうかな？俺はなんとなくわかるよ」
翔「でも…」
和「少なくともあの子は本気だと思うよ？」
翔「そんなこと…」
和「そんなことない？どうかな。明日になればわかるじゃん」
翔「明日？」
和「ハナさんにはすぐ話しつけるって。明日、パー子に翔ちゃんちに来るように言う。」
翔「そんな唐突な…」
和「もう今さら引けないよ？」
翔「むちゃくちゃじゃねぇか」
和「大丈夫だって。俺がちゃんと最後までフォローする。絶対」
…残念だけど、この眼をしたニノにはもう何を言っても聞かない。
翔「…ハァーーー…。わかったよ」
和「さっすが翔ちゃん。話が早い！」
.
バシンと俺の肩を叩いたと思ったらステンと滑る振りをして、「撫で肩だった」とケラケラ笑う。
……うるせーわ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1577人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*-eni-*(プロフ) - |･ω･)花粉症デビュー！？こっちに来ちゃう！？(笑)もぉー目がカユカユでねイヤよ(つд；) 和くん本気モードに入ったのねぇ〜そして、ちょとチャラい潤くんっ♪会える！？楽しみっ♪(ﾉ∀｀*) (2017年2月7日 20時) (
レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ぽろ(プロフ) - *-eni-*さん» 翔さんもカズくんもあざといっていうか可愛めですよね、ふふふ笑笑 カズくんずるい！！！！！！笑 (2017年2月7日 17時) (レス) id: f1c024cd74 (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - ちょっと自分の事を話してくれた主人公ちゃん…。好きな方となんか焦る翔くんに私も笑った( ﾟεﾟ；)(笑) 首をかしげてキュルンってして和くんっ……それされたらしゃべるよね…(*´艸｀*) (2017年2月3日 1時) (レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ぽろ(プロフ) - *-eni-*さん» あのモデルー！何を言ったんでしょう(-.-)y-., o O顔がどタイプ〜潤くーーーん！(笑) (2017年2月3日 1時) (レス) id: f1c024cd74 (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - 主人公ちゃん何を言われたんだぁ！？( ・`д・´)全くあのモデルめぇ〜！(笑) うんうん♪あるよねぇ〜顔がねっドタイプな人(*´艸｀*) (2017年1月22日 1時) (レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽろ
| 作成日時：2016年12月30日 0時
