◇40 ページ41
翔「知られることの…何が怖いの？」
「…」
翔「んな泣きそうな顔すんなよ」
フルフルと首を振りながら、してないもん、と言う目はやっぱり潤んでいて…
その弱々しさに、ほんの少し。
本当にほんの少しだけ…
抱き締めたい衝動に駆られる。
…もちろん、秒で押し殺すけど。
.
「じゃあ、聞くけど…」
翔「ん？」
「っていうか、前にも聞いたけど…」
翔「なに？」
「…嫌いじゃないの？」
翔「え？」
「私みたいな人間、嫌いじゃないの？」
目を潤ませたまま、真っすぐに俺を見て言う。
翔「最初は嫌いだったよ」
「…」
翔「口は悪いわ、人のこと蹴るわ、行儀は悪いわ…最悪だったし、住む世界も人種も違ぇなって思ってうんざりした」
「…やっぱり」
翔「でも。今は思わねぇよ」
「…？」
翔「やるべきことを投げ出したりはしないし、一生懸命やるし、努力もするし。根本的な部分ですごく全うだってのは、わかるから。だから今は嫌いだとか思わねぇよ」
Aの瞬きが増える。
照れてんのかな。
翔「っていうか。嫌いどころか、もっと知りたいって思ってんだから…」
.
翔「むしろ好きな方なんじゃん？」
.
ぱちくり、ぱちくり。
大きな目が見開かれて、長い睫毛が上下に動く。
こいつ、何言ってんだ？って顔。
そりゃそうだ。
俺だって自分が今発した言葉をわかってないんだから。
え？
え？
え？！
.
翔「あ、いや！えーっと、ヘンな意味じゃなくて！！！」
「…」
翔「好きか嫌いかって言ったら好きな方っていう、あのー…」
ぱちくり
また睫毛が上下に動く。
翔「あのーーー」
何だコレ。
なんて言ったらいいんだ。だから…その…
「…ップ」
翔「え？」
「プハハハハッ！」
翔「なッ…笑うんじゃねぇよ！」
ペタリと座り込んだままで、ガハハと大口を開けて上を向いて笑う。
綺麗なドレスを着てベッドの上にいる女の子がそんな恰好で笑ってるのがなんだか滑稽で…
翔「…グハッ」
「ハハハハハッ」
翔「ハハハッ」
意味わかんないけど、すげぇ面白くて。
二人で涙が出るほど笑った。
.
そしたら、笑いながら目じりの涙の粒を拭っていたAが、声を震わせながら小さな声で話し始めた。
.
「私ね……」
.
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*-eni-*(プロフ) - |･ω･)花粉症デビュー！？こっちに来ちゃう！？(笑)もぉー目がカユカユでねイヤよ(つд；) 和くん本気モードに入ったのねぇ〜そして、ちょとチャラい潤くんっ♪会える！？楽しみっ♪(ﾉ∀｀*) (2017年2月7日 20時) (
レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ぽろ(プロフ) - *-eni-*さん» 翔さんもカズくんもあざといっていうか可愛めですよね、ふふふ笑笑 カズくんずるい！！！！！！笑 (2017年2月7日 17時) (レス) id: f1c024cd74 (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - ちょっと自分の事を話してくれた主人公ちゃん…。好きな方となんか焦る翔くんに私も笑った( ﾟεﾟ；)(笑) 首をかしげてキュルンってして和くんっ……それされたらしゃべるよね…(*´艸｀*) (2017年2月3日 1時) (レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ぽろ(プロフ) - *-eni-*さん» あのモデルー！何を言ったんでしょう(-.-)y-., o O顔がどタイプ〜潤くーーーん！(笑) (2017年2月3日 1時) (レス) id: f1c024cd74 (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - 主人公ちゃん何を言われたんだぁ！？( ・`д・´)全くあのモデルめぇ〜！(笑) うんうん♪あるよねぇ〜顔がねっドタイプな人(*´艸｀*) (2017年1月22日 1時) (レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽろ
| 作成日時：2016年12月30日 0時
