◇36 ページ37
パタパタと走ってくる足音が聞こえて、掛けられた声に振り向くと…
*「これ、お客様のではないですか？」
あぁ、さっきの…
翔「そうだ…」
「わたしのぉー？」
翔「だろ？」
さっき見た、場慣れしたホールボーイが手の平に差し出したのは、ピアス。
「そっかぁ！わたしのぉ〜！」
翔「わざわざありがとう」
*「いえ」
翔「悪いね、荒らしてしまって」
*「いいえ…僕も悪いので…」
翔「え？」
*「アルコールはお飲みにならないとおっしゃっていたのに…もう一人の女性の方と飲まれているのを見ていながら、止めもせず…」
翔「あ…あぁ…でも君のせいじゃないよ。僕の監督不行き届き」
申し訳ありませんでした、と頭を下げてからもう一度俺の方を見たその目には、吸い込まれてしまいそうな力がある。
…すげぇ綺麗な顔。
*「無くされないように小袋をご用意しましたので…こちらでお持ち帰りください」
翔「あぁ、気遣いありがとう」
そう言って彼は手の平のピアスを小さなショッパーに入れて差し出した。
翔「じゃあ…いろいろありがとう」
*「いえ…また、お会いできますように」
翔「あぁ」
Aは首をかしげながら不思議そうにそいつの顔を見つめていたけど
ほら行くぞ、と声を掛けたら「うぃ」と酔っ払いらしい返事をして素直についてきた。
.
車に乗せた途端にダランと全身の力を抜いて寝始めて…
スースーと寝息を立てる。
翔「ハァーーーー…」
…何があったかはわかんないけど。
あのモデル女になんか吹っ掛けられたか？
それとも単に酒に弱いのか？
翔「とにかく大失敗、だな…」
情けねぇ…
・・・・・
車が走り出してしばらくした頃、とりあえず俺んちに来るとニノから連絡があった。
家に着いても一向に降りる気配のないAは抱えていくしかなくて…
メイドやら運転手やらが大慌てしているのを横目に、いわゆる“お姫様抱っこ”で部屋まで運ぶ。
…万が一運んでる途中で起きて、メイドたちに散々な口利かれたらたまんないから。
.
廊下の一番奥の部屋まで運ぶのは大変だったので、俺の部屋に連れて行く。
ベッドに降ろしてもまだスースーと寝たままのA。
.
翔「……ほんと、見た目だけは…」
.
…最高なのにな。
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*-eni-*(プロフ) - |･ω･)花粉症デビュー！？こっちに来ちゃう！？(笑)もぉー目がカユカユでねイヤよ(つд；) 和くん本気モードに入ったのねぇ〜そして、ちょとチャラい潤くんっ♪会える！？楽しみっ♪(ﾉ∀｀*) (2017年2月7日 20時) (
レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ぽろ(プロフ) - *-eni-*さん» 翔さんもカズくんもあざといっていうか可愛めですよね、ふふふ笑笑 カズくんずるい！！！！！！笑 (2017年2月7日 17時) (レス) id: f1c024cd74 (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - ちょっと自分の事を話してくれた主人公ちゃん…。好きな方となんか焦る翔くんに私も笑った( ﾟεﾟ；)(笑) 首をかしげてキュルンってして和くんっ……それされたらしゃべるよね…(*´艸｀*) (2017年2月3日 1時) (レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ぽろ(プロフ) - *-eni-*さん» あのモデルー！何を言ったんでしょう(-.-)y-., o O顔がどタイプ〜潤くーーーん！(笑) (2017年2月3日 1時) (レス) id: f1c024cd74 (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - 主人公ちゃん何を言われたんだぁ！？( ・`д・´)全くあのモデルめぇ〜！(笑) うんうん♪あるよねぇ〜顔がねっドタイプな人(*´艸｀*) (2017年1月22日 1時) (レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽろ
| 作成日時：2016年12月30日 0時
