��...Side Sho ページ42
Side Sho
.
―――LiLiLiLi…
リビングのテーブルで仕事をしていたら、携帯が鳴った。
画面には、『着信：A』の文字。
速攻で出る。
翔「もしもし？A？どした？」
*『あっ…あの』
え？
男の声…
*『Aさんのバイト先の者です。すいません突然』
翔「あ、あぁ…！いえいえ」
*『あの…ですね』
翔「はい？」
なんだ？
*『僕ら７人で飲んでたんですけど…Aさんが飲みすぎてしまって…』
翔「えっ？！」
*『あ！大丈夫です！吐いたりとかじゃなくって…寝ちゃって動かなくて…』
翔「うそ？！」
*『僕らがいくら言っても起きないんですけど…ずっと彼氏さんの名前、寝ぼけながら呼んでて』
翔「え…？」
*『申し訳ないんですけど…迎えに来れませんか？』
.
バイトをした後そのまま飲み会があるってのは、Aから聞いていた。
終電で帰るって話もしてたし、駅までは雅紀が迎えに行くだろうと思って
いってらっしゃーい、としか言わなかったんだけど…
こんなこと、今までなかったのにな。
酔っぱらうことはあっても、動かないとか帰ろうとしないとか？
初めてかも。
翔「俺、酒飲んでなくてよかったぁ〜」
車で迎えに行けるからね。
.
―――“ずっと彼氏さんの名前、寝ぼけながら呼んでて”
そんなA想像しただけで…
翔「…ンハッ」
気味が悪いほどニヤける。
車のキーを手に取って外に出たら、ものすごく冷たい風に体が震えた。
・・・・・
…なんてニヤけてはみたものの。
やっぱ心配でたまらない。
急いで車を停めて、走って店に入る。
*「いらっしゃいませ〜」
翔「あの…先に何人か…」
*「あ！彼氏さん！！」
Aのバイト先で見たことのある男の子が手を挙げた。
自然とそっちに足が急ぐ。
翔「すいません、ご迷惑おかけして…」
*「いえ。僕たちも気づいたらって感じで。こんなに飲んでると思ってなくて…」
.
テーブルにぺったり突っ伏して、スースー眠るA。
しゃがんでその顔に目線を合わせたら
そのほっぺはいつもより少し赤く火照っていて
体もちょっとだけ熱を持っている。
.
ただ、その顔はなんだか幸せそうで…
なぜだかホッとした。
.
.
おまたせ。
迎えに来たよ。
姫。
.
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やっち(プロフ) - 凄く良かったです。ありがとうございました (5月9日 21時) (
レス) @page46 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
希梨(プロフ) - 一気読みしてました気づいたらそれと、手紙の所で案の定大号泣笑すんごいボロ泣きしてましたけど凄い兄弟愛に溢れた作品だなと思いました！これからも頑張って下さい。 (2019年9月30日 22時) (レス) id: d44dfa3d93 (このIDを非表示/違反報告)
ぽろ(プロフ) - ミサさん» ありがとうございます(´；ω；`)一気に読んで頂いたんですね(о´∀`о)少しの謎を残して終わってしまいました！笑 こちらこそ、お読み頂きありがとうございました！！ (2018年1月24日 11時) (レス) id: b5f3846dcd (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 昨日からずーっと今まで読んでいました！！二宮くんが誰とどうなったのか！そこだけがものすごく気になってわくわくです！幸せなお話ありがとうございました！！ (2017年12月2日 2時) (レス) id: b742a9d158 (このIDを非表示/違反報告)
ぽろ(プロフ) - ひろねえさん» コメント嬉しいです！そうやって色んな気持ちを抱きました、と言っていただけるととても書き甲斐があったというか、とにかく嬉しくなります（ ; ; ）続編！出来たらいいなぁなんて思っております！未定ですが、いつか(*^_^*)ありがとうございます！ (2017年9月25日 23時) (レス) id: b5f3846dcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽろ
| 作成日時：2016年10月29日 1時
