207...Side You ページ26
翔「…A」
「ん？」
翔「俺のお姫様は、今までもこれからも、一生ずっと…Aだけだよ」
.
自信たっぷりに微笑みながら
大きな手で私の腰を引き寄せながら
そんなこと言うんだもん。
その腕に包まれたら離れたくないし
包まれながら見上げる唇が愛おしくてたまらないし
男らしい胸にほっぺをくっつけてドキドキしてるのを感じるのも…
大好きで大好きで大好きで……どうしたらいいの？
.
「…これからも？」
翔「うん」
「ずーっと？」
翔「うん、ずぅーーーっと」
「大人になっても？」
翔「もう大人でしょ(笑)」
「そうだけど…まだ子供気分抜けないもん」
翔「それは…俺と雅紀のせいかな…」
「ふふ(笑)」
翔「でも…それがいい」
「ん？」
もう一度ギューって閉じ込められる、大好きな腕の中。
翔「ずっと今のままでいてよ」
「うん？」
翔「いつまでも甘えん坊さんなAでいて？」
「赤ちゃんみたい…(笑)」
翔「いいの」
「もうちょっと大人っぽくなりたいな…」
翔「いいよ？服装とか髪とか…そういうのは全然。…Aは何したって可愛いもん」
「ふふ(笑)」
翔「そうじゃなくて…。AはAのままでいて？奥さんだからとか…例えば将来、母親になったからとか…そういうの、なんも考えないで」
「…うん」
翔「何があったって俺はAが一番大事だから。今まで通りの…Aでいて」
「ん」
背中に感じる力が増す。
その腕の強さに絞られるように、胸の奥から感情が溢れて止まらない。
「翔ちゃん」
翔「ん？」
「大好きだよ」
翔「…ん」
.
小さく返事をしてからその腕は緩められて、顔を上げたらその目がウルウルしていた。
翔「…なんか今さら泣けてきた…(笑)」
「えっ？！」
翔「フフ…ッ(笑)」
「泣いてるのか笑ってるのかわかんないよー(笑)」
手を伸ばしてポロッと頬に落ちた涙を拭ってあげたら、眉を歪めて涙の量を増やす。
あまり見たことない翔ちゃんの涙が愛おしくて愛おしくて…
頑張って背伸びをして、その唇にキスをした。
「…泣かないで？」
翔「…無理」
「…(笑)」
翔「そんな可愛いことされたら無理」
「あ、涙止まった」
翔「可愛くてそれどころじゃなくなった」
…ククって笑ったら、何倍も甘いキスを仕返しされた。
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やっち(プロフ) - 凄く良かったです。ありがとうございました (5月9日 21時) (
レス) @page46 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
希梨(プロフ) - 一気読みしてました気づいたらそれと、手紙の所で案の定大号泣笑すんごいボロ泣きしてましたけど凄い兄弟愛に溢れた作品だなと思いました！これからも頑張って下さい。 (2019年9月30日 22時) (レス) id: d44dfa3d93 (このIDを非表示/違反報告)
ぽろ(プロフ) - ミサさん» ありがとうございます(´；ω；`)一気に読んで頂いたんですね(о´∀`о)少しの謎を残して終わってしまいました！笑 こちらこそ、お読み頂きありがとうございました！！ (2018年1月24日 11時) (レス) id: b5f3846dcd (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 昨日からずーっと今まで読んでいました！！二宮くんが誰とどうなったのか！そこだけがものすごく気になってわくわくです！幸せなお話ありがとうございました！！ (2017年12月2日 2時) (レス) id: b742a9d158 (このIDを非表示/違反報告)
ぽろ(プロフ) - ひろねえさん» コメント嬉しいです！そうやって色んな気持ちを抱きました、と言っていただけるととても書き甲斐があったというか、とにかく嬉しくなります（ ; ; ）続編！出来たらいいなぁなんて思っております！未定ですが、いつか(*^_^*)ありがとうございます！ (2017年9月25日 23時) (レス) id: b5f3846dcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽろ
| 作成日時：2016年10月29日 1時
